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369-2  何の咎の鰯にありやひとつらの<目刺し>に海の群青にじむ [文芸(短歌・俳句) 時事]

  随想コラム「目を光らせて」NO.36-2 「朝日歌壇・朝日俳壇から」

 

      

   何の咎の鰯にありやひとつらの<目刺し>に

 

   海の群青にじむ

 

 

 

                                                                            

       日歌壇 2017.6.19

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 *何の咎の鰯にありやひとつらの〈目刺し〉に海の群青

    にじむ  

               (宝塚市)櫂 裕子

 鰯は海中では個々に生きようとすれば、簡単に捕食されてしまうこと

 

を知っているのか、海洋では多くの仲間が集まり、巨大な塊状の集合体

 

として、上下左右に常に移動、捕捉を狙う鯨や鮫の攻撃に出会っても最

 

小の犠牲で終わるノウハウを確立している。だが、ヒトの知恵に抗しか

 

ね、鰯は塊のまま網でそっくり捕捉されて、ここに無残な眼貫ぬきの極

 

刑として天日に曝されている。そうです、鰯に何の咎がありましょうぞ。

かわいそうにね、と悼んでくれる女系のヒト一人。かの人は一串に連な

 

る目刺しの鰯連に海の群青が残っていますね、と優しげに。

 

            

 

「沖縄の平和運動が真っ先に」と共謀罪を憂ふ意見書

 

               (長野県小林正人

 

 

どうせ駄目 そう言はれてもデモへ行く集会の隅 ひとり分

 

 の声             (長野県)千葉俊彦

 

 

あの行進膝にはよくないだろうなあ北朝鮮の軍事パレード

 

               (大和郡山市)四方 護

 

 

                            

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 ロボットがときどき歩くことがあるつくばの道を行く

 

 我はヒト

             (さいたま市)大久保 歩

 

 

 日本が主として日本の理系の頭脳の精髄を集めて作った学園都市「つ

 

くば」順調に育っているようだ。当時の男女が結婚して生まれた子が双

 

親譲りならぬ超えた才能を持つことが分かって、将来が楽しみだとする

 

見方もある。つくばの道を歩いているとき、やおらロボさんが近づいて

 

きて、「筑波とつくば、どう違います?」と訊かれる日もそう遠くはな

 

い。「それはよ、あんた、かんじとひらがなのちがいよ」とでも答えよ

 

うものなら、「あんたいうんはあっしのことかいね

。ほい、ほい。あん

 

たの返事はな、それにしてもまっとうな返事にゃなっておらんがの。ま

 

あまあ、ヨカタイ。ヒトさん、またたのんまっさ」とヒトさんがロボさ

 

に凌駕されるの図。まあ、我はヒト、俺はヒトと威張りくさることは

 

いが、俺には絶対にロボさんに負けない、凌駕されぬ分野をもちたい

 

のだ。なあ、ヒトさん、どうかの? つくばの道を歩くヒトさん。

 

              

鳩が鳴き蛙が鳴きてヤギが鳴く平和なりけり鳴き声とふは

 

            前橋市)荻原葉月

 

 

 

 

 

       朝日歌壇 2017.6.26

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ゆるゆると人に近寄る戦車見つゆるゆると寄るものの

 

 こわさよ        

            (水戸市)中原千絵子

 

「国民の選んだ政治家しかいない」日本国民黙すほかなく

 

              (霧島市)久野茂樹

 

 

 

 死なせない死ねない時代たらちねの母の呼吸器はずす

 

 夜明けよ         (東京都)無京水彦

                   

 これは「後悔先に立たず」の格言そのもの。20年前に医者に「でき

 

るだけ延命させてつかわさい。」と言ったばっかりに。まさか20年も

 

いのち永らえるとは。だれにでも来る、看取りと看取られ。ここは自然

 

体のイノチへの対処をなされるが大切。その夜明けを後悔なく迎えられ

 

るように格言は喝破している。

 

 

 和太鼓をどんどんカッカと打ち鳴らす白人女性は八十歳とや

  

          (アメリカ)古田パーキンス和子

 

 日本だけじゃない、アメリカにも元気な白人女性がいますよ。体格が

 

いいものだから鳴り響いてね、和太鼓のどんどんカッカが。

 

 

 

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あったことなかったとせし歴史ありたわやすからむ書類

 

 くらいは       (水戸市)中原千絵子

 

 

 弔電を送った後に遠くまで歩いて歩いて偲び続ける

  

          (綾瀬市)小室安弘

 

 あのひとがなくなった。遠方だから、葬儀には出席ができない。こう

 

いう時、とりあえず弔電を打つ。近くの郵便局まででかけて、ありきた

 

りの文面の弔電をうつ。それから歩く。長く歩く。かの人との交友の一

 

つ一つを思い出しては、偲び続ける。あの時、こう言ったが、気を悪く

 

したのではないか、もっとはっきり謝った方がよかったなあ、など長い

 

間のことを歩いて歩いて。

 

 

 ★KYは空気を読めぬ略といふ読み過ぎたればST(忖度)

 

  となる        (村上市)鈴木正芳

 

 

 

 

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                          (2017.9.15)

 

                   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         

 

 

 

 

 

 

 

 

                   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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